車椅子?!
1週間後の検診。
病院は家から歩いて5分ほどのところにあります。
近いので歩きましたよ。もちろん。
検尿と採血を済ませて、検診へ。
エコーと、内診。
先生が浮かない表情。
「このまま、入院してもらいます。
頸管長が1.7㎝しかない。このまま、病院で安静にしてもらいます。
今のままだと、急に破水して産まれる可能性もります。
26週で赤ちゃんはまだ700㌘あるかどうか。」
ちょっと混乱。でも先生の言うことは分かる。赤ちゃんの為に必要ならそうするしかない。
でも旦那はまだ出張だし、荷物とかどうする?まさか東京から親を呼ぶわけにもいかないし、仕事だろうし。
「先生、入院はいいのですが、家がここから5分なので、タクシーで行くので荷物を取ってきてもいいですか?」
「だめです。」
「……。」
こうゆうとき、本当に困りますわ。
旦那は週末に帰ってくる。それまでどうしよう。パンツとか買えばいいけどさ。
家に鍋の材料そのままで作った白菜と鳥団子のシチューもそのままさ。
朝、採血とかするから、帰ってきてから食べようと楽しみにしていたのに。
頭の中でいろんな事がぐるぐる駆け巡る。
後輩にお願いして、持ってきてもらうのは恥ずかしすぎるし、応用が利かなそう(ごめんね)
ここは、三重での頼れる姉御のようなネイリストさんに頼るしかない。
あの人になら、散らかった部屋でも、私のパンツも、ささったままの携帯充電器も
シチューの残りも、きっとどうにかしてくれる。
恥を忍んで彼女に電話。
仕事が終わったら病院にとりあえず来てくれるとのこと。
良かった。
さあ、病室へ行きましょうと、看護師さんが声をかけてきた。
車椅子?!
歩けますけど。
これが切迫早産の入院なのか。
びっくり。
続く。